Picadilly Line - The Huge World Of Emily Small (1967)

こんにちは、はじめまして斑鳩と申します。

ディシプリンメンバーの一人でありますが、今までは一読者としてメンバーの記事を楽しんでおりましたw

初めてのブログということで緊張しておりますが、少しでもアルバムの魅力が伝わる記事になればと思い、頑張って書きます…!

今回私が紹介するのは、英国サイケポップバンド Picadilly Line の唯一作 The Huge World Of Emily Small です。

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アルバム情報

発売年 : 1967年

プロデュース : ロイ・ゲスト & ジョン・キャメロン

アレンジ : ジョン・キャメロン

エンジニア : デイヴ・シドル

ジャンル : Psychedelic Rock 

 

メンバー

Rod Edwards (Vocal , Organ , 12-String Guitar)

Roger Hand (Vocal , 6-String Guitar)

Norrie McLean (Bass Guitar)

Keith Hodge (Drums)

 

曲目

Emily Small (The Huge World Thereof) 2:28
Silver Paper Dress 2:42
At The Third Stroke 2:56
Can You See Me? 2:08
Your Dog Won't Bark 2:55
How Could You Say You're Leaving Me? 2:37
Gone, Gone, Gone 2:17
Twiggs 3:44
Tumble Down World 2:50
Visions Of Johanna 6:08
Come And Sing A Song 2:57
Her Name Is Easy 3:25

計37:07

 

解説とコメント

まずなんといってもこのジャケットの素晴らしさっ…!!!

大きく描かれた女の子(タイトルにもなっているエミリー)の顔には多くの花びらが舞っており、とても可愛らしい印象を持ちますが、よく見ると目からひっそりと涙がこぼれています。

正直、最初は中身の音楽よりもこのジャケットに惹かれました…w

他のサイケポップやサイケロックのジャケットとは違う、「ポップでカラフルで可愛らしい、でもどことなく寂しい」そんな感じが見ててとても胸に響いたのです。

しかし聴くうちに中身も「ポップでカラフルで可愛らしい、でもどことなく寂しい」音楽だと気づきました。

 

1曲目のエミリースモールはとても可愛らしいサイケポップ。童話のような世界観の歌詞、そして何百回聴いても飽きないあっさりした感じが魅力です。

私はこの曲をジャケットを眺めながら聴くのが大好きで、3日に1回はレコードに針を落とし、ジャケットを眺めながらその世界観と音を堪能しています…。

 

https://youtu.be/Bnd3mvJgrwA

 

2曲目以降もサイケポップですが、フォークな雰囲気が漂います。オデッセイアンドオラクルのような音数の多くてカラフルな様子とは違い、優しく語りかけるような歌声と、落ち着いたメロディがふわっと広がっていきます。

また、ボーカル(ロッドなのかロジャーなのかわかりませんが)の音程が微妙に不安定で揺れるのがまた魅力的に感じます。

この曲とか……https://youtu.be/llCG3FBFha4

その不安定さが、美しい世界が広がる物語の中に、ちょっとした危うさ、不安定さを醸し出しており、冒頭で述べた「どことなく寂しい」につながっているような気がするのです…。

 

私はこのアルバムのレコードを持っているのですが、あまりにも大好きすぎて国内盤の紙ジャケCDまで買ってしまいましたw

今度はレコードに針を落としつつ、ジャケットと対訳を眺めながら、その可愛らしく繊細な物語の中に浸かってみようと思います…。