Paul Parrish - Songs (1971)

こんばんは、ゆうだいです。


先日泊まり込みの研修も終わり、あとはただ遊び倒すだけの毎日ですが、日々社会に出る事への不安が募るばかりです。

 

今回はポールパリッシュというアメリカのシンガーソングライター(SSW)の「ソングス」というアルバムについて書きます。

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アルバム情報
プロデュース:ダンダルトン
チャート:×
ジャンル:Pop/Rock/Folk/Ballad
スタイル:SSW(シンガーソングライター )

 

メンバー
Paul Parrish (piano)

 

曲目
1.Many Years Ago (5:11)
2.I Once Had A Dog (3:24)
3.Jaynie (2:45)
4.A Poem I Wrote For Your Hair (4:36)
5.Time (2:50)
6.Numbers (2:27)
7.Cello (3:16)
8.Pink Limousine (2:49)
9.Nathan (5:16)
10.When They Return (2:11)
計35分

 

解説とコメント
このPaul Parrishと言う人物、音楽好きな方でも知らない人がほとんどだと思う。LPにはいい値はつかず、CDの発売はこれまでに一度だけ。もしかしたらサイケが好きな方は1stだけ知ってるかもしれない。
兎にも角にも知名度が著しく低いこのアーティストを僕が知ったのは、SSWに超詳しい女性からのおすすめから。本当に詳しくて尊敬してて、同い年ぐらいであれだけ詳しいのは本当に凄いなぁと思う。まあその話はさておき、Randy NewmanとTom Waitsの初期が好きでオススメを教えてほしいって言った時に教えてもらったのがEric KazのIf You’re Lonelyとこの記事のPaul ParrishのSongsだった。
たまたま次の日が暇で地元のレコ屋にふらっと寄ったら2枚ともLPを見つけられてラッキーと思い即購入。帰ってから早速聴いてみたら全編バラードのような優しい音楽が広がってきて、初めて聴いたのに大好きになってしまった。それからと今に至るまで、聴かない日はないんじゃないかってほどによく聴く愛聴盤になった。
まあ僕が好きになった経緯なんて書く必要ないんだけど、好きになったアルバムとか昔から聴いてるアルバムって不思議とそのモノとの出会いを憶えてたりするからなんとなく書いておきたくなって書いてしまいました。
ここからは少しPaul Parrish本人とアルバムの事について書きたいと思う。

 

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この髭のおじさん(画質悪っ)

 

アメリカミシガン州出身の彼は3歳からピアノを始めて1968年にThe Forest Of My Mindでデビューし、70年代に2作アルバムを残してる。ファーストはカラフルなサイケポップサウンドで、ジャケもなかなかサイケな感じが結構たまらん。

 

これがそのジャケ

 

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結構良くない?

 

 

って感じでMGM傘下のMusic Factory Recordsから1枚、その後移籍してワーナーブラザーズに移籍して発表されたのがこのSongs。その後ABCに移籍しSong for a Young Girlを発表。この3枚目のアルバムをこの前入手したのでこのアルバムについてもそのうち書きたい。

 


肝心の内容はというと前途したように全編バラードのようなしっとりしたアルバムになってる。SSWらしいと言えばらしい曲ももちろん入ってるけど基本姿勢はピアノによる弾き語りの曲が多い。繊細なピアノの音と歌心溢れる切ない声、それが凄く自然に混ざり合って聴いてる側の気持ちを包み込むような優しい音楽が並んでいる素敵なアルバム。”余計な音”がないからスッと耳に心に入って来やすい。

  • 少し肌寒くなった秋
  • 気持ちの上がらない雨の日の静かな朝
  • 辛い気持ちになって落ち込んでしまっている夜

なんかにこのアルバムを聴いて欲しい。きっと良さをわかってもらえるんじゃないかと思う。

 

結果的にこのアルバムは売れることはなかったんだけど、考えられる理由としては”余計な音がない”所だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 


は?

 

 

 

 


さっきそれを良いように書いてただろお前おい…………

 

 

 

 

 

 

って思いますよね〜笑

 

まあ要するに、裏を返せば”味気のない”ものになりすぎたって事。
それを言えばRandy Newmanも同じだろうと思うかも知れないけど、彼は政治色の強い歌詞と捻りを加えたメロディで人気を保っていたから、シンプルに人々の心を描いた”弾き語り”のアルバムであるSongsは印象としては弱かったのかも知れない。
だからこそ僕はその儚さみたいなものに凄く魅せられて、こんなに大好きになったのだけれども。

彼のアルバムが安く買えることはとても嬉しいけれど、逆に安く買えてしまうほどの知名度ってのが少し寂しくもある。このブログ、たぶん読んでる人はかなり少ないだろうし、今回は長いから最後まで読んでもらえないかも知れない。だけどもし、いつかこのアルバムに興味を持った人が検索してこのブログを読み好きになってくれる事があるのならとても嬉しい。

 

遠い時代のアメリカから時が経って極東の若者に届き、一生の宝物とも呼べるほど大切になったのだから、こうやって次の誰かにまた届いてくれればいいなと思う。僕にとって名盤になったように誰かにとっての名盤にもなって欲しい。

 

 

オススメ

美しいメロディと熱の入った歌声の際立つ1、素朴な2、ストリングスのアレンジが儚さを感じさせる4、めちゃめちゃ車のCMに使われてそうな軽快ポップの8、切ないピアノの弾き語りと鬱感が特徴の9(これイチオシ)あたりがオススメ。もちろん他の曲も大好き。

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まだ学生でいたいなぁ………………………