The Michael Schenker Group / The Michael Schenker Group (1980)

こんにちは。

Renaissance です。

皆さん、新生活は落ち着いたでしょうか。

ディシプリンのメンバーも忙しく、暫くの間更新が止まっていましたが、僕は個人的に落ち着いたので、これからはこのブログもコツコツ更新していけたらな、と思っております。

 

今回のアルバムは、この夏に黄金メンバーでの来日が決定している、HR/HM界の神、

Michael Schenkerのソロ一作目である「The Michael Schenker Group」です!

 

 

f:id:feelmusic:20180424213321p:plain

アルバム情報

1980年発売

プロデューサー:Roger Glover (ちなみに初めて知りましたが、Deep Purpleのメンバーだったんですね。。。)

 

メンバー

Vocal : Gary Barden

Guitar : Michael Schenker

Bass : Mo Foster

Key : Don Airey

Drums : Simon Phillips

 

曲目

Side 1

1.Armed And Ready 

2.Cry For The Nations

3.Victim Of Illusion

4.Bijou Pleasurette

5.Feels Like A Good Thing

Side 2

1.Into The Arena

2.Looking Out From Nowhere

3.Tales Of Mystery

4.Lost Horizons

 

コメント

超ロックなリフ!メロディアスな速弾き!泣きのソロ!

という要素が詰まった漢のハードロック名盤です!

僕がシェンカーのプレイに初めて触れたアルバムなので、思い入れがすごいです(笑)

シンプルで統一感のあるハードロックアルバムでありながら、捨て曲なしで最初から最後まで一気に聞かせてくれます。

 

シェンカーといえば!!どころかハードロックといえば!!!な名刺代わりのArmed And Readyから始まり、3曲目までは1曲目からの流れを汲んだストレートなハードロックソングが続きます。そして4曲目には打って変わって叙情的で美しいメロディの小曲 Bijou Pleasuretteが来ます。

前3曲からのギャップがあるので、とても重要な曲ですね。

いつもこの曲で泣かされます。。

そこからまたノリノリなハードロックナンバーであるFeels Like Good Thingに入り、Side 1が終わります。

ちなみにここまででは僕はArmed And Readyに似たリフの3曲目、Victim Of Illusionが大好きです。

だって、ノリノリに頭が触れるから。。。

 

そしてSide 2です。

Side 2の1曲目、Into The Arenaです。。。

これこそこのアルバム、いや、シェンカーのすべてが詰まっているといっても過言ではない、名曲です。曲構成が神がかり的で、本当にシビレます。。

この曲の前では語彙力がなくなります。言葉が思い浮かびません。

そこからまたもストレートなハードロックであるLooking Out From Nowhere、Bijou Pleasuretteを彷彿とさせる、叙情的なバラードTales Of Mysteryそしてラストを飾る泣きの大作、Lost Horizonsでアルバムが幕を閉じます。

 

全体を通して見るとSide 1、Side 2共に展開が似通っているのも聞きやすいポイントだと思います。

 

僕もギター弾いているので、何曲か練習していますが、リフ以外はほとんど弾けません(泣)

いつか弾けるようになったら動画載せたいと思います。

では。

P.S.ついに目次を作れるようになりました。

Picadilly Line - The Huge World Of Emily Small (1967)

こんにちは、はじめまして斑鳩と申します。

ディシプリンメンバーの一人でありますが、今までは一読者としてメンバーの記事を楽しんでおりましたw

初めてのブログということで緊張しておりますが、少しでもアルバムの魅力が伝わる記事になればと思い、頑張って書きます…!

今回私が紹介するのは、英国サイケポップバンド Picadilly Line の唯一作 The Huge World Of Emily Small です。

f:id:feelmusic:20180318135850j:image

アルバム情報

発売年 : 1967年

プロデュース : ロイ・ゲスト & ジョン・キャメロン

アレンジ : ジョン・キャメロン

エンジニア : デイヴ・シドル

ジャンル : Psychedelic Rock 

 

メンバー

Rod Edwards (Vocal , Organ , 12-String Guitar)

Roger Hand (Vocal , 6-String Guitar)

Norrie McLean (Bass Guitar)

Keith Hodge (Drums)

 

曲目

Emily Small (The Huge World Thereof) 2:28
Silver Paper Dress 2:42
At The Third Stroke 2:56
Can You See Me? 2:08
Your Dog Won't Bark 2:55
How Could You Say You're Leaving Me? 2:37
Gone, Gone, Gone 2:17
Twiggs 3:44
Tumble Down World 2:50
Visions Of Johanna 6:08
Come And Sing A Song 2:57
Her Name Is Easy 3:25

計37:07

 

解説とコメント

まずなんといってもこのジャケットの素晴らしさっ…!!!

大きく描かれた女の子(タイトルにもなっているエミリー)の顔には多くの花びらが舞っており、とても可愛らしい印象を持ちますが、よく見ると目からひっそりと涙がこぼれています。

正直、最初は中身の音楽よりもこのジャケットに惹かれました…w

他のサイケポップやサイケロックのジャケットとは違う、「ポップでカラフルで可愛らしい、でもどことなく寂しい」そんな感じが見ててとても胸に響いたのです。

しかし聴くうちに中身も「ポップでカラフルで可愛らしい、でもどことなく寂しい」音楽だと気づきました。

 

1曲目のエミリースモールはとても可愛らしいサイケポップ。童話のような世界観の歌詞、そして何百回聴いても飽きないあっさりした感じが魅力です。

私はこの曲をジャケットを眺めながら聴くのが大好きで、3日に1回はレコードに針を落とし、ジャケットを眺めながらその世界観と音を堪能しています…。

 

https://youtu.be/Bnd3mvJgrwA

 

2曲目以降もサイケポップですが、フォークな雰囲気が漂います。オデッセイアンドオラクルのような音数の多くてカラフルな様子とは違い、優しく語りかけるような歌声と、落ち着いたメロディがふわっと広がっていきます。

また、ボーカル(ロッドなのかロジャーなのかわかりませんが)の音程が微妙に不安定で揺れるのがまた魅力的に感じます。

この曲とか……https://youtu.be/llCG3FBFha4

その不安定さが、美しい世界が広がる物語の中に、ちょっとした危うさ、不安定さを醸し出しており、冒頭で述べた「どことなく寂しい」につながっているような気がするのです…。

 

私はこのアルバムのレコードを持っているのですが、あまりにも大好きすぎて国内盤の紙ジャケCDまで買ってしまいましたw

今度はレコードに針を落としつつ、ジャケットと対訳を眺めながら、その可愛らしく繊細な物語の中に浸かってみようと思います…。

 

 

Helloween - Keeper Of The Seven Keys: Part 1 (1987)

こんにちはゆうだいです。

 

ついにHelloweenの来日公演がはじまりました!うぉぉぉおぉぉおぉぉおぉぉぉぉおおおぉおぉぉおおぉおぉおおおぉおぉおおおぉおぉおぉおぉおぉおぉぉ(錯乱)

ありがたいことに友人がチケットを取ってくれたので来週大阪に飛んで拝んできます。

ってことで昨日も記事書いてあれなんですがモチベーションを高めるために本日も簡単に記事を書かせていただきます。

今回紹介するのはハロウィーンの守護神伝 -第一章-です。HR/HM界に残る不朽の名盤です。

f:id:feelmusic:20180318120024j:plain

アルバム情報

プロデュース:Tommy Newton,Tommy Hansen

ジャンル:Power Metal/Speed Metal

 

メンバー

Michael Kiske (vocals)

Kai Hansen (guitar, front cover concept, backing vocals)

Michael Weikath (guitar, backing vocals)

Markus Grosskopf (bass, backing vocals)

Ingo Schwichtenberg (drums)

 

曲目

Initiation (1:21)
I'm Alive (3:23)
A Little Time (3:59)
Twilight Of The Gods (4:29)
A Tale That Wasn't Right (5:15)
Judas (4:42)
Future World (4:02)
Halloween (13:18)
Follow The Sign (1:46)

計37分

 

解説とコメント

Helloweenは1985年にデビューしたドイツのメタルバンド。1stアルバムが各国でスピードメタルとして高評価を受けたものの、その評価に納得がいかなかったメンバーが新たにボーカルを探し作り上げたのがこの2ndアルバムKeeper Of The Seven Keys: Part 1である。実際1stはかなりスラッシュメタルよりなギターが目立ちスピード感があふれるような内容になっている。それに対しこの2ndはスピード感よりもメロディアスさが際立ちアルバムの流れや完成度もはるかに飛躍しているように思う。オープニング曲で盛り上げたり、アルバム中盤でバラードをいれ流れに緩急をつけたり、13分もありプログレッシブな展開をみせる大曲"Helloween"など非常にバラエティに富んでいる。なおかつアルバム全体に漂う哀愁さ、メタルでありながらも非常にキャッチーで聴きやすいがありもはや美しいとすら言える。

 

とまあ中身はこんな感じ。

1stでは結成メンバーのカイハンセンがボーカルを取っていたんだけど、このアルバムからは専任のボーカリストが加入。しばらくはその加入したマイケルキスクがボーカルを取るんだけど、加入時まさかの18歳だったらしい。

 

 

 

これが18歳のマイケルキスク

 

 

 

 

f:id:feelmusic:20180318124904j:plain

 

 

わかっっっっっっ!!!!

 

少年じゃねえか。顔つきが完全に少年ですな。。。。。

とまあこの少年が18歳とは思えない圧倒的な声量と伸びのあるハイトーンボイスでオペラチックにハロウィンの楽曲を歌い上げこのアルバムは完成していったというわけ。

 

そんなマイケルキスクさんも50歳になりまして、現在ではこんな感じに

 

 

 

 

f:id:feelmusic:20180318125506j:plain

 

Oh........

まさかのメタルゴッド化。

f:id:feelmusic:20180318125638j:plain

ロック界もそうだけど長髪がブームだった時代を考えるとこのスタイルはびっくりしてしまう。

 

近年のハロウィンの映像は見てないし今がどうかわからないけど来週の来日で変わらない歌声が聴けるといいなと思う。

ハロウィンは僕にメタルというジャンルへの道を開いてくれた大切なバンドなので、興味を持った方はぜひ1度聴いてみてほしい。

 

オススメ

イントロから続き爆発力のある怒涛の疾走感をみせる2、メロディアスでどことなく哀愁を感じるメロディの4、様式美ともいえる美しいロックバラードの5、ドラマチックな展開でプログレ的でもある7がおすすめ

www.youtube.com

www.youtube.com

 

来日公演楽しんできます。

Paul Parrish - Songs (1971)

こんばんは、ゆうだいです。


先日泊まり込みの研修も終わり、あとはただ遊び倒すだけの毎日ですが、日々社会に出る事への不安が募るばかりです。

 

今回はポールパリッシュというアメリカのシンガーソングライター(SSW)の「ソングス」というアルバムについて書きます。

f:id:feelmusic:20180318011621j:image


アルバム情報
プロデュース:ダンダルトン
チャート:×
ジャンル:Pop/Rock/Folk/Ballad
スタイル:SSW(シンガーソングライター )

 

メンバー
Paul Parrish (piano)

 

曲目
1.Many Years Ago (5:11)
2.I Once Had A Dog (3:24)
3.Jaynie (2:45)
4.A Poem I Wrote For Your Hair (4:36)
5.Time (2:50)
6.Numbers (2:27)
7.Cello (3:16)
8.Pink Limousine (2:49)
9.Nathan (5:16)
10.When They Return (2:11)
計35分

 

解説とコメント
このPaul Parrishと言う人物、音楽好きな方でも知らない人がほとんどだと思う。LPにはいい値はつかず、CDの発売はこれまでに一度だけ。もしかしたらサイケが好きな方は1stだけ知ってるかもしれない。
兎にも角にも知名度が著しく低いこのアーティストを僕が知ったのは、SSWに超詳しい女性からのおすすめから。本当に詳しくて尊敬してて、同い年ぐらいであれだけ詳しいのは本当に凄いなぁと思う。まあその話はさておき、Randy NewmanとTom Waitsの初期が好きでオススメを教えてほしいって言った時に教えてもらったのがEric KazのIf You’re Lonelyとこの記事のPaul ParrishのSongsだった。
たまたま次の日が暇で地元のレコ屋にふらっと寄ったら2枚ともLPを見つけられてラッキーと思い即購入。帰ってから早速聴いてみたら全編バラードのような優しい音楽が広がってきて、初めて聴いたのに大好きになってしまった。それからと今に至るまで、聴かない日はないんじゃないかってほどによく聴く愛聴盤になった。
まあ僕が好きになった経緯なんて書く必要ないんだけど、好きになったアルバムとか昔から聴いてるアルバムって不思議とそのモノとの出会いを憶えてたりするからなんとなく書いておきたくなって書いてしまいました。
ここからは少しPaul Parrish本人とアルバムの事について書きたいと思う。

 

f:id:feelmusic:20180318011932j:image

この髭のおじさん(画質悪っ)

 

アメリカミシガン州出身の彼は3歳からピアノを始めて1968年にThe Forest Of My Mindでデビューし、70年代に2作アルバムを残してる。ファーストはカラフルなサイケポップサウンドで、ジャケもなかなかサイケな感じが結構たまらん。

 

これがそのジャケ

 

f:id:feelmusic:20180318114339j:plain

 

結構良くない?

 

 

って感じでMGM傘下のMusic Factory Recordsから1枚、その後移籍してワーナーブラザーズに移籍して発表されたのがこのSongs。その後ABCに移籍しSong for a Young Girlを発表。この3枚目のアルバムをこの前入手したのでこのアルバムについてもそのうち書きたい。

 


肝心の内容はというと前途したように全編バラードのようなしっとりしたアルバムになってる。SSWらしいと言えばらしい曲ももちろん入ってるけど基本姿勢はピアノによる弾き語りの曲が多い。繊細なピアノの音と歌心溢れる切ない声、それが凄く自然に混ざり合って聴いてる側の気持ちを包み込むような優しい音楽が並んでいる素敵なアルバム。”余計な音”がないからスッと耳に心に入って来やすい。

  • 少し肌寒くなった秋
  • 気持ちの上がらない雨の日の静かな朝
  • 辛い気持ちになって落ち込んでしまっている夜

なんかにこのアルバムを聴いて欲しい。きっと良さをわかってもらえるんじゃないかと思う。

 

結果的にこのアルバムは売れることはなかったんだけど、考えられる理由としては”余計な音がない”所だと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 


は?

 

 

 

 


さっきそれを良いように書いてただろお前おい…………

 

 

 

 

 

 

って思いますよね〜笑

 

まあ要するに、裏を返せば”味気のない”ものになりすぎたって事。
それを言えばRandy Newmanも同じだろうと思うかも知れないけど、彼は政治色の強い歌詞と捻りを加えたメロディで人気を保っていたから、シンプルに人々の心を描いた”弾き語り”のアルバムであるSongsは印象としては弱かったのかも知れない。
だからこそ僕はその儚さみたいなものに凄く魅せられて、こんなに大好きになったのだけれども。

彼のアルバムが安く買えることはとても嬉しいけれど、逆に安く買えてしまうほどの知名度ってのが少し寂しくもある。このブログ、たぶん読んでる人はかなり少ないだろうし、今回は長いから最後まで読んでもらえないかも知れない。だけどもし、いつかこのアルバムに興味を持った人が検索してこのブログを読み好きになってくれる事があるのならとても嬉しい。

 

遠い時代のアメリカから時が経って極東の若者に届き、一生の宝物とも呼べるほど大切になったのだから、こうやって次の誰かにまた届いてくれればいいなと思う。僕にとって名盤になったように誰かにとっての名盤にもなって欲しい。

 

 

オススメ

美しいメロディと熱の入った歌声の際立つ1、素朴な2、ストリングスのアレンジが儚さを感じさせる4、めちゃめちゃ車のCMに使われてそうな軽快ポップの8、切ないピアノの弾き語りと鬱感が特徴の9(これイチオシ)あたりがオススメ。もちろん他の曲も大好き。

www.youtube.com

 

www.youtube.com

 

 


まだ学生でいたいなぁ………………………

ザ・ローリング・ストーンズ『スティッキー・フィンガーズ』 The Rolling Stones - Sticky Fingers (1971)

こんにちは。ビリーです。

 

今回は私が中学時代から愛聴しているアルバムを紹介します。ザ・ローリング・ストーンズの『スティッキー・フィンガーズ』です。

 

 アルバム基本情報

1971年発表、全米全英他七か国1位

プロデューサー:ジミー・ミラー

 

曲目

1. Brown Sugar (3:49)

2. Sway (3:53)

3. Wild Horses (5:44)

4. Can't You Hear Me Knocking? (7:16)

5. You Gotta Move (2:34)

6. Bitch (3:38)

7. I Got The Blues (3:55)

8. Sister Morphine (5:35)

9. Dead Flowers (4:05)

10. Moonlight Mile (5:57)

 

メンバー

ミック・ジャガーリードボーカル、ギター、パーカッション)

キース・リチャーズ(ギター、バックボーカル)

ビル・ワイマン(ベース、エレクトリックピアノ

チャーリー・ワッツ(ドラム)

ミック・テイラー(ギター)

 

参加ミュージシャン

ポール・バックマスター(オーケストラアレンジメント{2、10曲目})

ライ・クーダーエレキギター{8曲目})

ジム・ディッキンソン(ピアノ{3曲目})

ロッキー・ディジョン(コンガ{4曲目})

ニッキー・ホプキンス(ピアノ{2、4曲目})

ボビー・キーズ(テナーサックス{1、4、6、7曲目})

ジミー・ミラー(パーカッション{4曲目})

ジャック・ニッチェ(ピアノ{8曲目})

ビリー・プレストン(オルガン{4、7曲目})

ジム・プライス(ピアノ{10曲目})

イアン・スチュワート(ピアノ{1、9曲目})

 

解説とコメント

ローリング・ストーンズというと、「アルバム数が多くてとっつきにくい」「どこから聴けばいいのかわからない」という声をよく耳にします。そんなあなたに私から一つの提案です。

このアルバムから始めてみたら?

実際私はこのアルバムからストーンズにのめり込むようにはまりました。しかし、入りのアルバムによっては苦手意識を持ってしまう人もいるようです。そういう方にこのアルバムをすすめると、大抵「聴きやすかった」という答えが返ってきます。

よくストーンズの音楽性は「ブルージー、ラフでアーシー」とか言われますが、正直私もこれでは「なんのこっちゃ?」です。ローリング・ストーンズは50年代アメリカの黒人ブルースをルーツにしているのは事実なのですが、それ以上にキャッチーで洗練されたロックバンドなのです。60年代後半から70年代中盤までのストーンズは「黄金期」と言われ、どの作品も「歴史的名盤」とされていますが、特に入門にお勧めしたいのがこれです。

まず第一に、LP1枚サイズであること。次作『メイン・ストリートのならず者』はストーンズ屈指の名盤とされていますが、ダブルLPサイズでボリューミーなのです。『スティッキー・フィンガーズ』はその点、ストーンズサウンドが凝縮された一枚と言えます。

第二に、曲調のバラエティが豊かなこと。オープニングナンバーの「Brown Sugar」は、後のアリーナ・ロックにも通ずるアンセムのような、拳を突き上げたくなる一曲。アフリカン・ビートを取り入れた「Can't You Hear Me Knocking?」、カントリー調の「Wild Horses」「Dead Flowers」、しっとりとした「I Got The Blues」、ストリングスを使用し壮大なエンディングを飾る「Moonlight Mile」。ローリング・ストーンズの、ブルースにとどまらない多彩な音楽性を楽しむことができます。

そして何より、キラーチューンの多さです。先述のオープニングナンバー、アナログではB面1曲目の「Bitch」、アコースティックギターの音色が美しくポップな「Dead Flowers」。他にも耳に残るナンバー満載の10曲なのです。聴きやすい曲数、長さでの充実感は、ストーンズの多数のアルバムの中でもトップレベルです。

 

ビリーのピックアップナンバー

www.youtube.com

私が今回ピックアップするのは、6曲目の「Bitch」です。ストーンズはキラーリフを数多く残していますが、この曲の始まりのギターリフはストーンズ史上屈指のかっこよさだと思っています。そしてチャーリー・ワッツの叩き出す絶妙なリズム。華を添えるホーンセクション。これぞまさに「ストーンズ流ロック」だと思っています。

 

ローリング・ストーンズ、興味あるけど難しそう、そんな風に思っているならば、雑誌の企画の名盤を探したり、ベスト盤を聴くよりこれを聴いてみてください!あなたもストーンズの魅力に取りつかれるはずです!!

ハイ・ファッション『フィーリン・ラッキー』 High Fashion - Feelin' Lucky (1982)

お久しぶりです。ビリーです。

 

2018年は映画『サタデー・ナイト・フィーバー』日本公開から40周年ということで、様々なディスコアルバムの再発やコンピレーションの発売が企画されていますね。映画のサントラは1983年にマイケル・ジャクソンの『スリラー』に抜かれるまで、世界で最も売れたアルバムだったのです。また、2013年度のローリング・ストーン誌「史上最高のアルバム500枚」の132位にランクインしています。すごいですよね。

 

といいつつ、今回レビューするのはハイ・ファッションの『フィーリン・ラッキー』です。

 

 

アルバム基本情報

1982年発表。ビルボードR&Bチャート51位

プロデューサー:ジャック・フレッド・ペトラス、マウロ・マラヴァシ

曲目

1. Feelin' Lucky Lately (5:46)

2. You're The Winner (5:02)

3. Hold On (5:27)

4. Next To You (4:20)

5. Have You Heard The News (4:47)

6. When The Lover Strikes (4:25)

7. I Want To Be Your Everything (3:35)

8. Brainy Children (3:32)

 

メンバー

アリソン・ウィリアムズ、メリッサ・モーガン、エリック・マクリントン(ボーカル)

 

解説とコメント

ジャケットからしてまさに高ファッション度(?)なおしゃれさですよね。あまり知名度も高くないこのアルバム。さらに「ディスコ」と聞くと、とたんに古臭く感じる、一過性のブーム、そんな印象を持つ方も多いかもしれません。特に若い方は。

そんなあなたに声を大にして言いたいのです。

ディスコってかっこいいよ!!!

グルーヴィーでおしゃれ、聴いているだけで身体が動いて気持ちいい、そんなディスコミュージックの頂点にあるアルバムだと個人的に思うのです。

 

ハイ・ファッションというグループは、女性二人、男性一人の先述のボーカリスト3人を中心に、ニューヨークのクラブシーンを代表するプロデューサー、ジャック・フレッド・ペトラスとマウロ・マラヴァシの二人が主導したグループで、アシスタント・プロデューサーとして、のちにホイットニー・ヒューストンの「You Give Good Love」等をヒットさせるカシーフもいます。

この曲です。

www.youtube.com

まさにこんな感じのおしゃれなサウンドで、ダンサブルなナンバーが詰まったアルバム、それが『フィーリン・ラッキー』なのです!

 

ビリーのピックアップナンバー

タイトル曲ともいえる「Feelin' Lucky Lately」はもちろん素晴らしい。しかしここで挙げたいのは、アルバムのクロージングトラック、「Brainy Children」です。

www.youtube.com

メインのボーカルはエリック・マクリントン。そこに絶妙なハーモニーが絡みます。そして何よりこのグルーヴ感!! 跳ねるベースラインに鋭いカッティングギター、シンセサイザーによる鮮やかな彩り。気が付けばリズムにのっている、そんな一曲です。アルバムの中では一番アップテンポ、時間も一番短く、ポップ性の最も高い曲と言えます。今年は日本発CD化作品を含め、様々なディスコ関連の企画があるようです。この機会にぜひ、ディスコのグルーヴに触れてみてください!!

 

今回は以上です。ではまた。

Meat Loaf - Bat Out Of Hell (1977)

こんにちは、ゆうだいです。

ここに書くのもあれなんですが、先日姉が彼氏にプロポーズされました。

驚いたんですけど姉も嬉しそうでなんだか僕も嬉しいです。

幸せになってくれたらいいなぁと思います。

f:id:feelmusic:20180226172144j:plain

アルバム情報

プロデュース:Todd Rundgren

チャート:

1位 オランダ、ニュージーランド

9位 イギリス

11位 ドイツ

13位 スウェーデン

14位 アメリカ

ジャンル:Rock n' Roll/Progressive Rock/Hard Rock/Pop

 

メンバー

Meat Loaf (lead vocals, backing vocals, percussion)
Todd Rundgren (guitar, percussion, keyboards, backing vocals)
Kasim Sulton (bass guitar, backing vocals)
Roy Bittan (piano, keyboards)
Steve Margoshes (piano)
Cheryl Hardwick (piano)
Jim Steinman (keyboards, percussion, "lascivious effects")
Roger Powell (synthesizer)
Edgar Winter (saxophone)
Max Weinberg (drums)
John "Willie" Wilcox (drums)
Phil "Scooter" Rizzuto (play-by-play)
Ellen Foley (featured vocal, backing vocals)
Rory Dodd (backing vocals)
Gene Orloff (concert master)
Members of New York Philharmonic and Philadelphia Orchestra (orchestra)

 

曲目

1.Bat Out Of Hell (9:43)

2.You Took The Words Right Out of My Mouth (Hot Summer Night) (5:04)

3.Heaven Can Wait (4:19)

4.All Revved Up with No Place to Go (4:19)

5.Two Out of Three Ain't Bad (5:23)

6.Paradise by the Dashboard Light (8:28)

7.For Crying Out Loud (8:45)

計47分

 

 

解説とコメント

「ドラマチックなプログレッシブ・ロックンロール!」

というのが僕がこのアルバムを紹介するときに使っているキャッチフレーズ。ちょっと恥ずかしいしこれを友人に見られたらいじられそうなので書くか迷ったけど書いてしまった。俳優としても有名なミートローフおじさんの実質初めてのソロ名義作品。1977年当時本国のアメリカビルボードチャートでは1位を獲得したという華やかな記録はないものの、発売当時から今現在に至るまで世界中で4000万枚以上も売り上げていてアルバム総売り上げランキングでも10位になるほどのロングセラー・モンスターアルバムなのである。世界中で愛され続け僕も大好きなこのアルバム、なんと日本では知名度も低く当時も全然売れなかったらしい。そのせいか国内盤CDの再発なんかはほぼない。当然名盤紹介雑誌や音楽ブログにも書かれることのない。このブログを通し、最高で素晴らしいこの作品を多くの人に好きになってもらえたらとても嬉しく思う。

 

 

 

まずはミートローフの紹介から

 

 

 

 

 

 

 

f:id:feelmusic:20180226181637j:plain

 

美味そう!!!!

 

 

 じゃなくてこっち

 

f:id:feelmusic:20180226182027j:plain

 

 びっくりするぐらいのミートローフ感!

一応書いておくと右の方がそう。

 

 幼少期アメフトをやっていたころにつけられたあだ名がもとでミートローフらしい。当時は根暗だった為にデブやのろまの意味合いでつけられたらしいけど、それを芸名として使っているあたりもちょっと好き。

1960年代から1970年中盤まではミュージカルを含む俳優として活動していた彼。彼の出演していたミュージカルで音楽を担当していたのが「ジム・スタインマン」という人物。ミュージカル役者として活動し力をチケていたミートローフのアーティスト性を生かした作詞作曲をしたものの、「こんなのできるわけがない」というレコード会社の意向からプロデューサーがなかなか見つからず、かなり苦労したとジムスタインマンは語っている。

 

そんな中、買って出たのが

 

天才!トッドラングレン

 

でかくしなくてもよかったんだけど勢い余って。。。

f:id:feelmusic:20180226185921j:plain

この優しい顔をした方

 

まあこの人の凄さはそのうちブログに書くとして、この人がいたからこそこのアルバムは完成したといっても過言ではないのだ。その幅広い人脈から名の通ったミュージシャンを起用しまくっている。彼率いるプログレポップバンド"Utopia"のメンバーやブルーススプリングスティーンの"E Street Band"、エドガーウィンターやアメリカ五大楽団の一つとされるフィラデルフィア交響楽団など超豪華。さらにミキシングやエンジニアリングもトッドラングレンが引き受けている。売れないわけがない。

 

といった感じでとても豪華なアルバムに仕上がったBat Out Of Hell。ジムの書いた楽曲の充実度と言いミートローフの歌いまわしと言いとても素晴らしい。ジャケットの超メタルな感じとは裏腹に、非常にミュージカル的であるドラマチックな楽曲が並ぶ。冒頭でプログレッシブロックンロールと書いたが、そのミュージカル的な緩急のある楽曲展開がプログレ的であり、ピアノが先行するノリの良さこそがロックンロール的であると思う。ミートローフの歌いまわしも表現力豊かでパワフルかつダイナミックだ。そんな彼との掛け合いが素晴らしいエレンフォーリーもこのアルバムには欠かせない存在だと思う。

 

 オススメ

爆発的なかっこよさとノリの良さと疾走感が止まらない1、オーケストラとの美しいバラードである3、プログレッシブなロックンロール!エレンフォーリーとの掛け合いがたまらない6、オーケストラとの壮大なバラードでミートローフの表現力を最大限に引き出している7がオススメ。

なんだけれども本作はぜひアルバムとして通しで聴いてほしい。曲展開の良さが素晴らしく、聴き終わったら一つのミュージカルを観たような満足感が得られるのではないかと思う。

  

www.youtube.com

 

 あーラーメン食べたい(全然関係ない)